旬のものを美味しく味わって健康に!春が旬の食材をご紹介!

現代はスーパーマーケットに行けば季節や地域に関係なく、一年中手に取ることができる食材がたくさん並んでいます。しかし、食材となる植物や魚などは生き物です。本来は季節ごとに生育状態や活動域などが異なるものなのです。そのため、食材として手に入りやすくなったり、成長の頂点を迎えたり、脂が乗ったりする季節も実は異なるのです。そのような、ある食材が手に入りやすくなり、美味しく食べられる時期を旬、といいます。

厳しい冬の季節が終わり、生き物たちが活動を始め、植物が芽を出す季節、春。そんな初々しいエネルギーに満ちた季節、春の旬の食材をご紹介します。

1. 春の旬の野菜、山菜

昔から「春の皿には苦味を盛れ」と言われているのをご存知でしょうか。春に旬を迎える野菜や山菜には、苦味成分がその美味しさの決め手となるものが多くあります。そして、その苦味は植物性のアルカロイドに由来します。この成分は解毒作用、腎臓のろ過機能のサポート、新陳代謝の促進に対して力を発揮すると言われています。「春の皿には苦味を盛れ」ということわざは、冬の間に体に溜め込んだ老廃物をデトックスし、健康な体を維持するための先人たちの知恵なのです。

春が旬の野菜や山菜には以下のようなものがあります。

1-1. 菜の花

ほんのりとした苦味と旨味、柔らかいつぼみの食感とみずみずしくこころよい食感の菜の花は春を代表するような食材です。黄色く花が咲いたものも春らしい一皿の演出にぴったり。栄養成分も豊富で、春にはぜひ食べておきたい食材です。

1-2. カリフラワー

食物繊維やビタミンCも豊富で、便秘の解消や風邪予防がしたい方は積極的に食べておきたい食材です。ブロッコリーと同系統の野菜ですが、茹でてもブロッコリーよりもビタミンCを失いにくいという特徴があります。

1-3. アスパラガス

春のアスパラガスは柔らかく、香りと旨味がたっぷりと楽しめます。アスパラガスには疲労回復やスタミナアップしたい方におすすめの成分、アスパラギン酸が多く含まれています。また、紫色をした種類もあり、こちらは抗酸化作用のあるアントシアニンが豊富です。焼いても揚げても茹でても美味しく、調理のしやすさも魅力です。さらに、新鮮なものなら生でも楽しめます。

1-4. ふきのとう

雪の中から顔を出すふきのとうも、春らしい気持ちを盛り上げてくれる食材です。まさに春の苦味、といった味で天ぷらにするとその香りを存分に楽しめます。また、おひたしにもなりますし、ふきみそにするとご飯やお酒のお供にもぴったりです。

1-5. たけのこ

暖かくなりだした3月ごろから春を迎えるたけのこは成長が早く、旬を逃すと食べられなくなる食材の代表格です。シャキシャキ、コリコリの歯応えに独特の香り、風味があり、あげても焼いても、ご飯と一緒に炊いても最高です。食物繊維やカリウムが多く含まれ、腸内環境の改善や高血圧などの予防に関心のある方にもおすすめの食材です。

2. 春が旬の魚介類

旬の時期に頂く魚介類は栄養価においても味においても格別です。春が旬の魚介類には以下のようなものがあります。

2-1. イサキ

イサキ、またはイサギはスズキの仲間で、春から夏にかけて旬を迎え、この時期には「麦わらイサキ」「梅雨イサキ」などと呼ばれることがあり、真鯛よりも脂が乗るともいわれます。海の香りをほんのりと感じさせてくれる白身肉が魅力です。定番は刺身や焼き魚ですが、揚げても煮ても美味しく、ムニエルやカルパッチョなどの洋風料理にもぴったりです。

2-2. サワラ

実は産地によって旬はさまざまなのですが、とくに瀬戸内海では3月から5月に旬を迎えます。また、魚偏に「春」と書くサワラは春を代表する魚といえるでしょう。滑らかな食感が魅力の白身魚で、西京漬けはもちろん、煮付けやフライにしても美味しくいただけます。また、鮮度の良いものであれば刺身もおすすめです。

2-3. ハマグリ

貝殻で遊ぶ貝合わせ、という遊びがあったことから、相性の良い伴侶に出会えるようにとの願いを込め、雛祭りに食べられてきたハマグリ。旬は卵を持つ春から初夏にかけてで、焼きはまぐり、酒蒸しなどのほか、お吸い物にするとそのたっぷりとした旨みを味わえます。

2-4. アオヤギ

別名バカガイとも呼ばれる二枚貝で、剥き身にしたものがアオヤギ(青柳)と呼ばれます。2月から4月にかけて旬を迎えます。生でも茹でて酢の物にしても美味しく、揚げ物や煮付け、汁物にしても美味しくいただけるのです。また、春の山菜などと合わせても相性抜群です。

3. まとめ

春に旬を迎える、さまざまな食材について解説しました。季節ごとの旬の食材を頂くと、たとえ自然に触れる時間がなかったとしても季節を感じることができます。また、旬の食材には栄養成分が豊富です。旬のものを選ぶことでほかの時期よりも新鮮な食材を食べることにもなります。そのため、旬のものを頂くことは健康作りをしながら美味しさを楽しむことであり、一石二鳥なのです。さらに、旬の食材は市場への流通量も多くなり、比較的安価で手に入るので一石三鳥、ともいえるかもしれません。 ぜひ旬の食材を味わいに、「食彩たつ」へお越しください。豊洲の市場に毎朝通って手に入れる新鮮な旬の食材で、季節の移ろいを感じさせる料理でおもてなししております。錦糸公園ほど近くの「食彩たつ」へどうぞお気軽に、お立ち寄りください。