自然の恵みを存分に楽しめる！秋に旬を迎える食材を詳しくご紹介

「実りの秋」という言葉があるように、この時期に旬を迎える食材は、どれも美味しいものばかりです。秋の味覚にはさまざまなものがありますが今回は、その中でも、秋に旬を迎える野菜や魚・果物についてご紹介します。秋にしか味わえない自然の恵みを、たっぷりと堪能してみてください。

1. 秋に旬を迎える野菜

通年食べられる野菜も、旬の季節に味わうことで最も美味しくいただけます。

1-1. さつまいも

さつまいもが美味しく食べられる旬の季節は、10～1月頃です。貯蔵することで甘みが増すさつまいもは、食べ頃よりも数カ月早い8～11月頃が収穫期になります。さつまいもには、さまざまな品種があり、食感によって「ホクホク系」と「ねっとり系」に大きく分類されます。粘りの少ないホクホク系の代表は「紅あずま」で、和食などの調理用に向いているでしょう。甘みの強いねっとり系の代表は「安納芋」で、糖度が高くなめらかな口当たりを楽しめる焼芋や、スイーツを作る際におすすめの品種です。

上品な甘みが特徴のさつまいもは、天ぷらや煮物にしても美味しくいただけます。牛乳や砂糖を加えて、素材の甘さを引き立てたスイートポテトは、子どもにも人気のさつまいも料理です。

1-2. レンコン

通年出荷されているレンコンですが、実は、旬の季節は9～10月の秋頃です。旬の時期に収穫されたレンコンには、「新レンコン」と「晩秋レンコン」の2種類があります。新レンコンは、秋になる前から収穫が始まり、みずみずしくあっさりとした味わいが特徴です。新レンコンよりも後に収穫される晩秋レンコンは、甘みと粘り気の強さが特徴です。日本では、茨城県が有名な産地で、次いで徳島県、佐賀県と続きます。

シャキシャキとした歯ごたえと、穴の開いた断面が特徴のレンコンは、煮ても焼いても美味しい野菜です。レンコンの煮物やきんぴらのほか、はさみ揚げなどにして食感を楽しんでみてください。

2. 秋に旬を迎える魚

旬を迎える秋に味わいたい、美味しい魚をご紹介します。

2-1. サンマ

漢字の「秋刀魚」にあるように、秋が旬の魚です。販売時期である9～10月の期間にしか食べられない、まさに秋の味覚です。秋のサンマは脂がのっていて、とくに美味しくいただけます。サンマは、内蔵の苦みが少ないため、シンプルに塩焼きで食すのがおすすめです。

2-2. 鮭

日本で最も身近な鮭は、「白鮭」と呼ばれ、旬の季節は9～10月です。白鮭は、獲れる時期によって呼び名が変わります。白鮭には、産卵のために生まれた川へ戻ってくる習性があり、この時期に水揚げされたものを「秋鮭」と呼んでいます。産卵を控えた秋鮭の特徴は、身が引き締まっていて、筋子がとれる点です。秋鮭は、余計な脂がのっていないため、ムニエルやフライなどの油を使った料理によく合います。また、ホイル焼きなどの蒸し焼きにすると、ふっくらとした鮭の身の美味しさを楽しめるでしょう。

3. 秋に旬を迎える果物

秋に旬を迎える食材として、忘れてはいけないのが果物です。中には、旬の季節である、秋にしか味わえない果物もあります。

3-1. 栗

秋の代表的な味覚である栗は、9～10月に旬を迎えます。一見、野菜とも思える栗ですが、分類上は果物とされています。小さいながらも豊富な炭水化物が含まれている栗は、貴重なエネルギー源として、日本では古くから食べられていた食材です。素材の味をそのまま味わえる、焼き栗や炊き込みご飯が定番料理として人気があります。

3-2. ブドウ

秋を感じる果物といえばブドウ、という方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。ブドウは、世界中で栽培され、1万以上の品種があるといわれているのです。日本でよく見かける、大粒の実が特徴の「巨峰」は、8～10月に旬を迎えます。小粒の「デラウェア」の旬は、夏の終わり頃から初秋までと若干早く、同じブドウでも品種によって違いがあります。ブドウは、果物の中でも日持ちがしにくいため、新鮮なうちに早めに食べてしまいましょう。手ごろな価格で楽しめる旬の季節を逃さずに、みずみずしいブドウの美味しさを味わってみてください。

3-3. 梨

シャリシャリとした食感とみずみずしさが特徴の梨は、秋にしか食べられない果物です。品種によって、多少前後するものの、7～11月が旬の季節とされています。旬を迎えた梨の特徴は、甘さとジューシーさが増す点です。一般的に、大きいものほど美味しい梨といわれているので、購入する際の目安にしてみてください。そのまま食べても十分美味しい梨ですが、コンポートやタルトなどに加工すると、違った食感が楽しめるでしょう。

4. まとめ